小売業

業務が見える化された事で従業員の仕事に対する納得度が向上

人事部 人材育成課の(写真左から)澤様、石井様、中川様、飯野様、松田様に、「人財CuBe」を使って構築した人事評価制度の詳細や、システムの評価などについて詳しく伺いました。

【株式会社サンリオについて】
1960 年設立。「ハローキティ」など自社で生み出したキャラクターの物販事業を軸に、ライセンス事業やテーマパーク事業など様々な事業へと繋げている点が、大きな特徴。また日本だけでなく、アジア・北米・欧州など約130 ヶ国・地域でライセンス事業を展開している。


「貢献度」と「発揮能力」 ふたつの評価軸で人事評価を実施

― 「人財CuBe」を用いて人事評価を行っている対象についてお聞かせください。

弊社には大枠で、正社員、嘱託社員、契約社員、アルバイト、そしてサンリオショップの販売職に特化した正社員と、様々な雇用形態の従業員が働いています。その中で「人財CuBe」による人事評価の対象となっているのは、正社員 約670名と、嘱託社員約80名です。全部で750名が使っています。

― その対象者に向けて、どのような人事評価を行っているのでしょうか?

人事評価は「貢献度」と「発揮能力」という、ふたつの評価軸を基に行っています。
「貢献度評価」は、いわゆる組織目標を達成しているかどうかを表す指針です。組織の中で、どのような役割を持っているか、目標を達成出来ているかを見ています。
「発揮能力評価」では、個々人の能力の確認を行っています。チームを指導出来ているか、また幅広い知識やビジネススキルを持っているかなどを、等級ごとにチェックしています。
そしてこれらの評価の結果は、従業員にフィードバックされると共に、昇格や賞与、給与などに反映されます。


「人財CuBe」の導入で 人事評価に対する納得度が上昇

― 「人財CuBe」導入前は、どのように人事評価を行っていたのですか?

エクセルなどを使って、上長が点数を付ける形で評価していました。目標管理は存在せず、昇格や昇給の基準もほとんどない状態でしたので、ほぼ年功序列で等級や給与が決まっていました。また面談をする機会もなかったため、従業員は昇給などの結果だけを受けて、会社や上長からの評価を想像する事しか出来ませんでした。

― 「人財CuBe」を導入した事で、どのような変化がありましたか?

<従業員の納得度が上昇した>
従業員の評価に対する納得度が上がったと感じています。運用を始めた当初は、不安や不満の声がありました。しかし運用を進めていくうちに、上長との面談の機会が作れた事、またそれによって仕事ぶりに対するフィードバックがあったり、困り事の共有が出来たり、業務が「見える化」された事で、納得してもらえるようになってきました。


<業務内容の把握が容易になった>
また上長からは、誰がどんな仕事に携わっているかを細かく把握出来るようになって便利だとの声が上がるようになりました。なにか問題が発生した時にも、上長のサポートがより適切になったため、業務全般が以前よりもスムーズに進むようになったと感じています。
ただし現時点では、システムの良さを浸透させきれておらず、まだシステムを使いこなせていない上長も存在しています。そのため今後は、マネジメント業務と人事評価システムの重要性を、しっかりと伝える事が課題のひとつとなっています。


システム構築にあたっては 「直感的に分かる」かどうかを重視

― 「人財CuBe」を運用する中で感じた魅力についてお聞かせください。

半オーダーメイド型で、自由にカスタマイズ出来る点です。
弊社にはデザイナーやプランナーなどの特殊な職種が存在し、また事業も多岐に亘るため、職種や仕事内容に応じてまったく違うフォーカスの評価軸が必要となります。また60年という弊社の歴史の中で生まれた、細かな制度や個人に委ねられる仕事までフォローするシステムを作るとなると、一般のパッケージではなかなか難しい。その点「人財CuBe」は、カスタマイズによって細かな事情にマッチしたシステムを構築出来ます。

― 「 人財CuBe」で人事評価システムをカスタマイズする上で、重視している点はどこですか?

直感的に分かる画面になっているかどうかには、こだわっています。
例えば、システム上で実施する必要のある業務が存在する時はボタンが押せるようになって、それ以外の時はボタンがグレーアウトするようにしたり、面談が終わった場合にはリストに「面」マークが表示されるようにしています。
その他、デザイナーやプランナーがどんな仕事に携わっているかを把握出来るよう、社員自身の職務経歴書欄に、作品画像をアップロード出来る機能も搭載しました。どんな経歴の従業員なのかを画像と共に把握出来るので、新入社員が先輩を把握するため、異動してきた従業員がどんな人物か理解するために役立っています。


パートナーとして適切な アドバイスや提案が貰える点を評価

― 開発スタートの頃から数えると、ビジネスネットコーポレーションとは約10年近いお付き合いになります。長く付き合ってきたからこそ感じた、ビジネスネットコーポレーションの良さはどこだと感じていますか?

<パートナーとして信頼出来る>
取引先というよりは、パートナーとしてご協力いただける点です。 「こうしたい」という私たちの思いを汲んで、「ここにコストを掛けるなら、別の機能を追加した方が効果的です」など、適切なアドバイスと提案いただけます。商売目線ではなく自分事として考えていただけていると強く感じています。


<高い提案力と知見がある>
またビジネスネットコーポレーションさんとは、日頃からフランクに連絡を取らせていただいていまして、その中でのやり取りから弊社の目指すものを読み取っていただき、新たなご提案をいただける点も感謝しています。
人事評価制度の最新のトレンドや、他社さんが行っている仕組みについての情報や知見を教えていただけるのもありがたいですね。


人事制度改革は順調に進行中

― サンリオ様では2022年度に人事制度改革を行われると伺いました。その経緯と取り組んだ内容についてお教えください。

従業員に向けたアンケートを取ったところ、人事評価制度に対する評価が想定ほど高くなかった事が、人事制度改革に着手するに至った理由です。
ただこれは、先にも述べたように上長ごとに評価の基準がまちまちになってしまっているという、運用面の問題が大きかったようです。そこで誰が上長でも評価基準を揃えられるように、「目標設定研修」を設けて、上長に目標の立て方から指導するようにしました。
加えてシステム面では、「成果」だけでなく「プロセス」も評価するように変更し、弊社のどの部門がどんな業務を担っているかを「戦略マップ」という形で図式化して目標を共有しています。こうした変更によって、従業員ひとりひとりが、より公平性や評価の意図を感じられる制度になると考えています。
この改革が実現すれば、上長も同じ目線で評価が出来るようになり、従業員の納得度も上がると思っています。

― 人事制度改革を含めた今後の展望と、そのためにビジネスネットコーポレーションに期待する事を教えてください。

現在、人事制度改革は順調に進んでいます。ビジネスネットコーポレーションさんにお願いしたい事に対しては、すべてリクエストにお応えいただけているので、対応に関しても満足しています。
なお今後は、タレントマネジメントや360度評価などの新しい取り組みについて検討したり、人事評価を給与や勤怠のデータと連携させたりしながら、システムをさらに一歩進んだものにしていきたいと考えています。
その実現のために、ビジネスネットコーポレーションさんにはぜひ専門知識を持ったパートナーとして、変わらぬご支援をいただきたいと思っています。

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